東京-大阪間・新幹線と飛行機どちらが良い?ケースバイで比較!
「東京-大阪間を移動したいんだけど新幹線と飛行機どちらがいいんだろう?」
このように考える人はたくさんいると思いますが、どちらにもそれぞれの良さがあり結局どちらが良いのか解らず仕舞い。そんな方のために、状況に合わせたケースバイケースでどちらが良いのか?徹底的に比較してみました。
photo by Takuma Kimura
東京-大阪間の移動はどっちがベスト?新幹線VS飛行機 徹底比較!
ケース① 最安値料金で比べるとどっちがお得?(片道)
- 新幹線:10,300円
- 飛行機:3,750円
≪新幹線解説≫
片道前提なので最安チケットは『ぷらっとこだま』になります。10,300円という価格は通常のチケットに比べるとかなり安くなっていますが、ネックは乗車時間でしょう。
ぷらっとこだまの場合は4時間4分(東京-新大阪間)の時間がかかる上【乗車出来る便が限定される】というデメリットがあります。また、新大阪駅から梅田駅へは別途交通費が発生します。
新大阪駅-梅田駅(JR大阪駅):160円
≪飛行機解説≫
3,750円で大阪まで行けるというのはひと昔前では考えられなかった衝撃の価格ですが、注意点も何点かあります。
航空会社:PeachAviation(ピーチアビエーション)
費用内訳:3,390円(航空券)+360円(空港使用料)
この3,750円というチケットは、東京-大阪間でありながら実質は『成田国際空港-関西国際空港』間のみの運賃です。つまり、東京駅-大阪駅(梅田)の移動を考慮する場合別途費用が発生します。
東京駅から成田国際空港:900円(東京シャトル)
関西国際空港から梅田駅:1,000円(関空ちかトクきっぷ)
≪ケース①結論≫
移動総額では、新幹線10,460円/飛行機5,650円となり『飛行機』がお得です。
ケース② チケット購入が簡単なのはどっち?
- 新幹線:インターネット・電話・窓口購入可
- 飛行機:インターネット・電話・窓口購入可
新幹線/飛行機ともにインターネット予約電話予約・窓口購入が可能ですが、提供する情報に『差』があります。
新幹線の場合は、乗車駅と降車駅を伝えれば他に情報は必要ありません。
一方、飛行機の場合は、『氏名・性別・生年月日・住所』など一通りの情報を提供する必要があります。インターネットで予約する場合などは、座席指定などのオプション設定に煩わしさを感じる可能性もあります。
また、新幹線は出発のギリギリまでチケットを購入することが可能ですが、飛行機の場合は、ギリギリでも離陸の1時間前が期限になります。
≪ケース②結論≫
手続き上の煩わしさ/購入タイミングを考えると『新幹線』が簡単です。
ケース③ トータルの移動時間を考えるとどっちがお得?
- 新幹線:約165分
- 飛行機:約145分+30分
≪新幹線解説≫
東京駅から新大阪駅まで2時間30分(150分)新大阪駅から大阪駅まで徒歩移動含め15分程度。
トータルすると約165分。
≪飛行機解説≫
東京-大阪間を飛行機で移動する場合、東京は成田/羽田のチョイスが可能で大阪は関空/伊丹のチョイスが可能ですが、今回は移動時間の最も短い【羽田-伊丹】を前提にしています。
東京駅から羽田空港まで約45分
羽田から伊丹空港まで約70分
伊丹から大阪駅まで約30分
トータルすると約145分。
ここで注意しておく点は、飛行機の場合、荷物検査や搭乗手続きなどがあるため少なくとも出発時刻の30分前には搭乗手続きを終えなければなりません。
一般的には余裕をみて出発時刻の1時間前には空港に到着しておくべきですが、今回の計算上はギリギリの30分として考えると145分+30分=約175分 のトータル移動時間になります。
≪ケース③結論≫
移動時間を考えると大差はありませんが『新幹線』の方が多少短くなります。
スポンサードサーチ
ケース④ 仕事環境を考えるとどっちが捗る?
- 新幹線:コンセント/無線LAN/電話/喫煙/自動販売機【対応】
- 飛行機:コンセント/無線LAN(一部対応)、電話/喫煙/自動販売機【非対応】
≪新幹線解説≫
コンセント:N700系の窓際席など完備
公衆無線LAN:各社提供あり
喫煙:指定場所で可能
自動販売機:指定場所に設置
電話:指定場所で可能
≪飛行機解説≫
コンセント:プレミアムシートなど一部で対応
公衆無線LAN:一部の便で対応
喫煙:機内不可
自動販売機:設置なし(機内販売のみ)
電話:機内不可
≪ケース④結論≫
仕事内容に因るとは思いますが、基本的に『新幹線』の方が利便性が高くなっています。
ケース⑤ リスク(事故・遅延)を考えるとどっちが良い?
- 新幹線:正規乗客の死亡事故50年【ゼロ】/1列車当たりの平均遅延約1分
- 飛行機:毎日1回飛行機に乗っても事故に遭う可能性は438年に1回/遅延率5%前後
≪新幹線解説≫
日本では古くから新幹線の安全神話が語られていて表向きは50年間死亡事故ゼロとなっています。新幹線に飛び降り自殺する人は存在していますが、こちらは正規乗客と見なしていないので死亡事故には含まれません。
また、1列車当たりの平均遅延時間も約1分とほぼ定刻通りに運行している状況は世界的にも素晴らしいことです。
≪飛行機解説≫
飛行機は物理的に地上から離れるため高所恐怖症の方など飛行機を毛嫌いする方は多い傾向にあります。
確かに墜落事故やハイジャックなどがあるとメディアでも大きく報道されるため印象に残る傾向にありますが事故確率で言うと天文学的に低い確率なのです。
一方で、LCC(ローコストキャリアー)などの台頭などにより、フライトの遅延については目立つようになってきています。
飛行機における遅延の定義は、定刻より15分以上送れることを指すので、新幹線と比べると見劣りします。
≪ケース⑤結論≫
ビジネス利用などの場合は特に、時間が読みやすい『新幹線』に軍配が上がります。
ケース⑥ 子供と一緒に移動する場合はどっちが良い?
- 新幹線:未就学児(無料)・小学生(半額)・中学生以上(大人運賃)
- 飛行機:2歳まで(同伴者膝の上で無償)・3歳~11歳(半額)・12歳以上(大人運賃)
≪新幹線解説≫
料金的には小学校に入るまでは無料で乗車/席を確保できます(自由席)小学生は大人運賃の半額、中学生以上は大人運賃となります。
新幹線の場合は比較的自由に移動(席を立つ)事が出来るため、子供が愚図った時などデッキに移動しやすいというメリットがあります。
また、煩わしい搭乗手続き/荷物検査なども無いので小さな子供を連れた家族の場合は比較的容易に移動することができます。
≪飛行機解説≫
料金的には同伴者の膝の上に乗せることを前提に2歳まで無料になります。3歳~11歳は大人運賃の半額となり、12歳以上は大人運賃というのが一般的です。
子供を連れての飛行機は、搭乗前の手続きが煩雑であることや上空では基本的に座席に座りシートベルトが義務付けられるため同伴者のストレスは大きくなる傾向にあります。
≪ケース⑥結論≫
子供を連れて移動する場合、『新幹線』の方がストレスなく移動できます。
ケース⑦ 往復の場合どっちがお得?
- 新幹線:18,600円+320円=18,920円
- 飛行機:7,550円+1,800円+2,000円=11,350円
≪新幹線解説≫
18,600円(セットプラン)+320円(新大阪-大阪駅電車)
新幹線を利用して東京-大阪間を移動する場合、往復にすると片道当たりの料金が安くなります。
これは、通常のJR窓口などで購入するチケットではなく、旅行会社が提供する『ホテルとのセットプラン』を利用した場合です。
往復の新幹線チケットとホテル1泊分がついて通常の新幹線運賃より安く購入することが出来ます。
【JTBや日本旅行】で安いプランがあります。
≪飛行機解説≫
7,550円(片道3,390×2、空港使用料360+410)
飛行機で往復する場合、新幹線同様にホテルとのセットプランで片道料金より安くなるプランなどもありますが、LCCでの往復料金には敵いません。
空港使用料が関西国際空港と成田国際空港で微妙に異なりますが、基本は片道の倍額で移動できます。
≪ケース⑦結論≫
東京-大阪間の往復であっても、料金的には『LCCを利用した飛行機』に軍配が上がります。
まとめ
【新幹線】と【飛行機】という移動手段に対し、東京-大阪間の移動でどちらを選択すべきか?ケースバイケースで比較してきました。
ビジネス(出張)利用なのか?子供を含めた家族旅行なのか?など、それぞれの目的や行動予定、場所によって優位性は変わってきます。東京-大阪間の移動における結論付けは、、、
【多少のデメリットには目をつぶるのでとにかく値段で勝負!という人はLCC(ピーチ)を利用した飛行機 一択でしょう】
【手続きの煩わしさや待ち時間、自由度の高さを選ぶのであれば、新幹線での移動を選択すべきでしょう】
スポンサードサーチ